“孤立死”懸命に生きた姉妹

  • 12 年前
<追跡!真相ファイル>都会の“孤立死” 届かないSOS(NHK)
3月20日、21日の二夜連続(午後10:55~11:23)

1月下旬、札幌市のマンションで、40代の姉と知的障害のある妹が死亡しているのが見つかった。
家賃を滞納しガスも止められた部屋の中で、姉は病死。妹は携帯電話で助けを求めようとした形跡はあるものの、結局誰にも届かず、凍死した。
地域から孤立した一家が亡くなるケースは、さいたまや東京・立川など、その後も全国各地で相次いで発覚している。

NHKの取材班は、姉の手書きの履歴書や、区役所に生活保護を相談した際の面接記録などを入手。そこからは、生活の窮状を訴えたものの「申請の意志がなかった」として生活保護を受けられず、求職活動を続ける中で次第に追いつめられていった姉の姿が浮き彫りになってくる。
なぜ誰も姉妹のSOSに気付かず、手を差し伸べなかったのか?
姉妹が住んでいた地域や行政への取材を進めると、本来個人を守るためのものであるはずの「個人情報の保護」によって、誰も姉妹の様子がわからず、命を守ることができなかったという皮肉な現実が浮かび上がってきた。

さらに取材を進めると、これまで明らかになっていなかった亡くなる直前の半年間の姉の行動がわかってきた。ぎりぎりの困窮生活の中で、姉が最後に生きる望みを託した意外なものとは…。
なぜ、姉妹は“孤立死”しなければならなかったのか、追跡する。