教科書問題/竹富町教育長文科省へ説明報告/決着つかず

  • 10 年前
八重山教科書問題 県教委今後も「分割」検討
http://www.qab.co.jp/news/2014021349887.html

八重山地区の教科書選定問題で、県教育委員会は12日、今後の対応を協議しましたが、打開策は見出せませんでした。

この問題を巡っては、1月、県教育委員会が文科省に対して、同じ意見の市町村ごとに採択地区を分割できないか検討を求めていましたが、文科省は、この提案を認めないと回答しています。

しかし、県教委は12日、「教科書の選定は、地域の自主性や主体性が尊重されたものでなければならない」として、採択地区の分割を今後も独自に検討していくことを確認しました。

4月からの新学期を前に、文科省は、竹富町へ直接是正要求する方針を示しています。

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竹富町教育長に文科省「訴訟も検討」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140417/k10013815751000.html

沖縄県竹富町が地区で選んだ教科書とは別の教科書を使っているのは違法だとして国が是正要求を出したことについて、竹富町の教育長が17日文部科学省を訪れ、教科書を変える考えはないことを伝えました。
これに対して文部科学省は、訴訟も検討する方針を示し改めて改善を求めました。

小中学校の教科書は地区ごとに同じものを使うよう法律で定められていますが、沖縄県竹富町は八重山地区で選んだ中学校の公民の教科書について「沖縄の基地問題の記述が少ない」などとして、別の教科書を使っています。
文部科学省は法律に違反しているとして、先月、改善を義務づける是正要求を出しました。
これに対し、竹富町の慶田盛安三教育長は17日文部科学省を訪れ、▽町に違法性はなく、教科書を変える考えはないことや、▽今後、八重山地区から竹富町だけ分離して単独で教科書を採択できるよう沖縄県教育委員会と協議していくことを伝えました。
報告を受けた文部科学省の前川喜平初等中等教育局長は「地区と同じ教科書を採択したうえで、独自に使っている教科書を副読本として活用してはどうかと提案した。対応を見たうえで違法確認訴訟を起こすかどうか判断する」と話し、改めて改善を求めたことを明らかにしました。
慶田盛教育長は「町の思いが理解されず非常に残念だ。文部科学省の答えを持ち帰って検討したい」と話しています。

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慶田盛教育長が県教育長へ報告
http://www.qab.co.jp/news/2014041852580.html

八重山の教科書問題を巡り、17日文部科学省で説明した竹富町の慶田盛教育長は18日、県教育長に面談の内容を報告しました。

18日の朝、諸見里県教育長を訪れた慶田盛教育長は前川局長から「育鵬社」を受け入れ、今使用している教科書を副読本として使うことなど指導されたことを報告しました。

諸見里明県教育長は「(竹富町の意向を)尊重せざるを得ない点、違法確認訴訟を控えてほしい、教育現場を混乱させないよう伝えたい」と話しました。

一方、下村文科大臣は18日の会見で「違法確認訴訟をするかどうか竹富町の今後の取り組みをみて判断したい」と改めて竹富町教育委員会の姿勢を牽制しました。

下村文科大臣は22日にも今度は県教育長を文科省に呼び、適切な指導をするよう直接伝えるとしています。