認知症でしばられる!?急増・病院での身体拘束

  • 6 年前
認知症のある人、精神科に入院した人が病院で縛られる。身体拘束の問題に正面からキチンと取りあげ、急増をもたした構造的問題を踏まえて、身体拘束をしないための取組を紹介し、さらに解決の方向性にも迫ろうという誠実な番組、クローズアップ現代+。

ゲストのお二人、竹端寛さん上野秀樹さんの指摘は実に短時間に適確にコメントされている。
お二人は、この番組出演で、時間の問題で語れなかったこと伝えたいことを、ブログで書いている。関心を持たれた方には、とても参考になるでしょう。

【竹端寛さん:山梨学院大学教授:福祉社会学】
◎身体拘束を減らす4つの視点
  https://goo.gl/nokpTB
 1,現場での「開かれた対話」
 2,チーム医療と医師のリーダーシップ
 3,スタッフの質的向上
 4,人手不足を解消する取り組み=病床を大幅に減らすこと

【上野秀樹さん:精神科医/千葉大学病院地域医療連携部】
◎身体拘束を考える視点 上野秀樹
  https://goo.gl/vc3gtx
 A.医療機関における身体拘束を考える視点
 1.一般科における身体拘束と精神科における身体拘束には共通点と区別すべき点がある

◎身体拘束を考える視点その2 上野秀樹
  https://goo.gl/mG2dL2
 2.身体拘束を減らすために
 A.「専門性の壁」「密室性の壁」から考えた身体拘束削減の方法

◎身体拘束を考える視点その3
  https://goo.gl/xLRSqq
 B.精神科における身体拘束削減に関する検討−2段階の検討が必要
 B−1.そもそも精神科への入院の必要性があるのか、精神科病棟の存在自体が社会にとって必要なのか
 B−21.精神科における身体拘束増加の要因に関して
 B−22.精神科における身体拘束と職員の意識
 B−23.精神科治療における考え方を変えること

◎「認知症 医療の限界、ケアの可能性」上野秀樹著
訪問精神科医が教える認知症でも幸せに暮らす方法  
  https://www.medica.co.jp/catalog/book/6254

精神科医療の身体拘束を考える会
  https://www.norestraint.org/

【クローズアップ現代+ 2018年1月11日】
手足や体をベットなどに縛る「身体拘束」が、10年あまりでほぼ倍増している―厚労省が全国の精神科病院を対象に行った調査で、驚きの事実が明らかになっている。拘束されることで、認知症や精神疾患の患者が心身に大きなダメージを負うこともあるという。暴力が顕著だったり、放っておけば患者の命にまで危険をおよぼす場合などに限り、“必要最小限”認められているはずの手法がなぜ増えているのか―。2025年には、認知症の人の数が700万人に達するといわれる。もはや「身体拘束」は誰もが直面しうる問題だ。現状の問題点と改善への道筋を探る。

出演者
上野秀樹さん (精神科医/千葉大学病院地域医療連携部)
竹端寛さん (山梨学院大学教授)
武田真一・鎌倉千秋 (キャスター)

番組のテキスト化ページ
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4083/index.html

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