都会の孤立死 SOSが届かない 札幌の40代の姉妹 2011年12月

  • 12 年前
周囲に気付かれずに亡くなる“孤立死”が、いま全国で相次いで発覚している。
1月下旬、札幌市のマンションで、40代の姉と知的障害のある妹が死亡しているのが見つかった。
家賃を滞納しガスも止められた部屋の中で、姉は病死。妹は携帯電話で助けを求めようとした形跡はあるものの、結局誰にも届かず、凍死した。
地域から孤立した一家が亡くなるケースは、さいたまや東京・立川など、その後も全国各地で相次いで発覚している。

取材班は、姉の手書きの履歴書や、区役所に生活保護を相談した際の面接記録などを入手。そこからは、生活の窮状を訴えたものの「申請の意志がなかった」として生活保護を受けられず、求職活動を続ける中で次第に追いつめられていった姉の姿が浮き彫りになってくる。
なぜ誰も姉妹のSOSに気付かず、手を差し伸べなかったのか?
姉妹が住んでいた地域や行政への取材を進めると、本来個人を守るためのものであるはずの「個人情報の保護」によって、誰も姉妹の様子がわからず、命を守ることができなかったという皮肉な現実が浮かび上がってきた。

さらに、これまで明らかになっていなかった亡くなる直前の半年間の姉の行動がわかってきた。ぎりぎりの困窮生活の中で、姉が最後に生きる望みを託した意外なものとは…。
なぜ、姉妹は“孤立死”しなければならなかったのか、追跡する。

40代姉妹死亡:「生活苦しい」区役所に3回相談 札幌
<2012年1月24日 毎日新聞>
http://fujikko92.exblog.jp/17274359/

〈続報〉札幌市姉妹孤立死 事件 インフラ業者と困窮情報共有-障がい者実態調査 北海道が対策へ
姉妹孤立死:知的障害者の生活実態を北海道23市が調査へ
<2012年2月2日 毎日新聞>
http://fujikko92.exblog.jp/17526015/

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