オスプレイ 米で訓練中に墜落

  • 12 年前
オスプレイ 米で訓練中に墜落

沖縄の普天間基地に配備が計画されているアメリカ軍の最新型輸送機「オスプレイ」の空軍に所属する機体がアメリカ国内での訓練中に墜落し、アメリカ空軍が、事故の原因などについて調べています。

アメリカ空軍によりますと、墜落したのは、空軍の特殊作戦に使用されている「CV22オスプレイ」で、現地時間の13日午後、日本時間の14日午前7時45分ごろ、アメリカ南部フロリダ州にあるハールバート・フィールド空軍基地で通常の訓練の最中に墜落したということです。
乗っていた5人の兵士は病院で手当てを受けていますが、けがの程度などは明らかになっておらず、空軍では、事故の原因などについて調べています。
オスプレイは、ヘリコプターのように垂直に離着陸ができるうえ、上空では固定翼の航空機のように高速で飛行することができるアメリカ軍の最新型の輸送機で、空軍と海兵隊などに実戦配備されています。
ただ、オスプレイはことし4月にもアメリカ海兵隊の「MV22オスプレイ」が北アフリカのモロッコで墜落し、乗っていた兵士2人が死亡する事故が起きています。
海兵隊では、ことし秋にもオスプレイを沖縄県の普天間基地に配備する計画ですが、地元の沖縄県は安全性が確保できないなどとして反対しており、今回の事故を受けて沖縄の反発はさらに強まるとみられます。

“よく落ちるという印象が強くなる”
アメリカ軍の最新型輸送機オスプレイがアメリカでの訓練中に墜落したことについて仲井真知事は、NHKの取材に対し、「まだ墜落の原因や詳細な中身が分からないのでコメントできないが、よく落ちるという印象が強くなる。配備に影響が出るのではないかとも思うが、こういうことはなくしてほしい」と述べました。
沖縄県は、安全性が十分確認できていないなどとして、オスプレイの配備に反対してきましたが、今回の事故を受け、来週早々にも仲井真知事が上京し、政府に対して、改めて配備に反対の立場を伝える方向で調整しているということです。
また、普天間基地がある宜野湾市の佐喜真淳市長は「オスプレイが安全でないということが、証明されたようなものだ。街のど真ん中にある普天間基地に配備されることで市民の負担や危険度が高くなるという視点から、日米両政府には、配備してはならないということをしっかり考えもらいたい」と述べました。

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